動画配信

ハイブリッド配信実施

昨日、日本世間学会の第46回研究発表大会が開催され、ユニカイエにてハイブリッド配信を行いました。

ハイブリッド配信、これまでいろいろとやってきましたが、今回はまず大成功!という結果になりましたので、機材の構成など紹介したいと思います。

配信スタッフとしてはユニカイエの2名のみになりますのでわりとミニマムな設定。カメラは2台、配信用PC一台(写真で私が操作しているMac)と会場の資料を表示するためのPCが一台(写真奥のMac)、今回のハイブリッド配信の中核になる「オーディオミキサー」が一台(写真手前から二番目の大きい機械)、映像のスイッチャーとして、ATEM mini一台(写真奥から二番目)とATEM mini ISOが一台(写真手前)となります。スタッフが2名ですので、発表者用のカメラは完全に固定、会場は場合に応じて動かしました。

そのほかに、会場用の有線マイクを三本用意しました。ワイヤレスでもよいのですが、コロナ禍での感染対策としてなるべくマイクをまわさない設定としました。発表者用は固定、司会者用は手持ち、会場質問者用として質問者席に設置しましまた。

ハイブリッド配信におけるオーディオミキサーの重要性(マイナスワンを作る)については、以前の記事「Zoomと言えば、ハイブリッド配信。」にちょっと書いてますが、ブランドコンセプトさんの動画を参考に、何度か検証してみましたが、どうもウチの機材構成だとそのままではうまくいきませんでした。なんでしょう、オーディオミキサーが同じものがあるというのでそのまま行けると思ったのですが、MacとWinの違いとかいろいろあるんでしょう。

というので、独自の方法で解決に至りましたが、結局、配信用PCからのサウンド出力(スピーカーアウト)がブランドコンセプトさんの場合、USBオーディオインターフェース経由だったんですが、ウチの機械だとそこが調子よくないようでした。なので、考えをあらためて、Macのヘッドフォン出力から標準プラグに変換してミキサーのチャンネル5に入力、というシンプルな方法にしました。

というか、この場合、5チャンネルの音量(つまりオンラインの音声)を普通にフェーダーで調整できるので、逆に便利でした。USBインターフェースだと(このミキサーの場合)音量調整ができない、というか難しいんですよ。

というわけで、オーディオ系は下記のような配置としました!

この図でオーディオミキサーの役割は、

  • 三本のマイクからの会場の音声を入力
  • それを「AUX SEND」からMacのマイク入力へ
  • これをZoomのマイク入力として、オンラインへ
  • Zoomのスピーカ出力をヘッドフォン端子にして、
    ヘッドフォンからミキサー入力5へ
    (ここにはオンラインの音声のみが流れてくる、
    つまり会場の音声はなし、ということ)
  • 会場の音声とオンラインの音声がミックスされたものがミキサーのメイン出力から、会場のスピーカーに流れる
    (このとき、オンライン音声はマイナスワンでMacには入力されないので、ハウリングは起きない)

と、いう仕組みです。これでマイナスワンの完成ということになります。

上の図では、映像系がシンプルになってますが、以前予告しました「全録画」(収録しているカメラの画像もそれぞれシンクロしつつ録画する)については、今回は行っていません。

それを語るといろいろ話が複雑化するのですが、けっきょく今回のような場合は全録画したところで、その用途は?とハテナがつくことになり、クラウドレコーディングでコトたりたということでもあります。全録画はあとからの編集(ポスプロ)で手間をかけられるかどうかですので。

とりあえずは、ハイブリッド配信のキモというべき「マイナスワン」がうまく機能したということで、万歳ということでしょう。

今回配信しました第46回研究大会も、非常にみなさん満足していただいたようです。それと、コロナが下火ということがよく言われますが、コロナがどうというよりむしろ、遠方から時間と旅費をかけずに参加できる、ということが大きなメリットになり、今後もハイブリッド開催が定番化していくような気がします。

ということで、ハイブリッド配信のお手伝いもしていますので、よろしくお願い致します。