ユニで購入した失敗モノ。
つまり買ってはみたけれど…、というもの。
第一弾は(って、そう何弾もあっては困るのだが)「Macの販売」ってソフト。
http://www.magrex.co.jp/products/MacG/hanbai/
なにが失敗かというと、まあ作った人に遠慮していえば、ただウチ(ユニ)の業種には向いてなかったということになるのでしょう。
請求書や見積書の日々の発行が簡単に、めんどうな設定なしで行えるというのがウリのようなのだが、なかなかそこにたどり着けない。原因は締め日の設定とか、実際には細かい設定をしておかないと、現在の締め日の請求がありません、とか出てしまう。
ま、それは締め日うんぬんという、販売業務上のルールにうとい私の責任だとしよう。
そこはがまんして使いつづけようと、実際に以前使っていた販売管理ソフトからデータ移行してみて、またもつまづく。
なんと、請求書の明細に金額なしの項目を入れると、その項目が印刷されないのだ!!
これはウチの場合、よくやることなのだが、たとえば、同じ会社への請求でも部署が違う場合に、
「○○部様分」
として金額なしの1行を書き、
その下に明細項目を書く、というやつ。
この「○○部様分」が請求書に反映できないのだ。
それは困るだろう。
それが反映しないのなら、そもそも金額なしの行を打ち込めないようにしておくというならまだ分かるのだが、それが作れてしまう不思議。ようするに内部的なメモとして使うということらしいのだが、実際問題として、ではそういう区分が必要なときはど〜するのだ。
よその会社の皆さんがどうしているかは分からないのだが、この「Macの販売」のマニュアルをみるかぎり、それぞれの部署別に請求書をつくり、それを一括請求書という別のカテゴリーから発行する、ということらしいのだが、どうみても「手軽」ではないでしょう。
だいたい部署別というのでなくても、なんらかのただし書きとして、金額なしの行が必要なことって多々あるのではないだろうか。
まあ、それもがまんしたとしよう。いや、実際はその時点で、「このソフトは使えない」と切ってしまったのだが、それ以前にこれはおかしい…と思っていたのが、請求書を発行したときに、長い会社名だと途中で切れてしまう、という問題。
何文字だかは忘れたが、うちの取引先のまあそんなに長くはないだろうという程度の長さの会社で「切れて」いたから、かなり短めで切れてしまうということだろう。
それでだ。
このソフト、実はファイルメーカーがベースとなったアプリケーション。ファイルメーカーの上位バージョンでは、自分の作ったデータベースを単体のアプリケーションとして書き出す機能があるのだが、それを使って作られている。ようするにエクセルとか弥生みたいにそれ自体が独自に開発されたアプリというわけではない。それなのになんでこんなに高いのかという問題はさておいて、はっきり言うが私はファイルメーカーには詳しい。我がユニでもファイルメーカーは所有している。で、昔から使っているから分かるが、ファイルメーカーのレイアウト機能では簡単に、たとえば長い会社名に合わせて「様」とか「御中」をずらす、という機能がある。それを知っている立場からすると、この「Macの販売」の取引先社名が切れてしまう問題などは簡単に修正できるはずということになるではないか。
実際問題として相手の名前が切れた請求書など出せるハズもないから、こんなの使えるわけはない。しかし、ファイルメーカーなんだから、これは簡単に直せるはず、と思い(オレは使わないけど、他の人のために)、このソフトを作った会社に問い合わせのメールをしてみたのだった。(いや〜この時はヒマだったのかね)
そして、案の定、問い合わせにはなかなか返事がなく(年末で忙しかったんでしょうけど)、20日後にようやく返事が。
その答えは、なんと
「ソフトの仕様上、レイアウトの枠幅を広げることができかねます。
何卒ご了承下さいます様、宜しくお願い致します。」
というもの。
嘘つけ〜!!!、ファイルメーカーから簡単に出来るだろ〜!!と怒った私は、すでに「Macの販売」を使ってませんでしたが、この返事で正式に使用停止が決定。
まあ考えてみると、この返事を書いた人は、現状の「ファイルメーカーからすでにアプリとして書き出されてしまった状態」では「仕様上、レイアウトの枠幅を広げることはできかね」るという当り前のことを言いたかったのだろうが、言葉が足りないというか、そんなのは当り前で言うまでもないことだよね。ファイルメーカーの元型の状態にいけば、ちょっと工夫すればそんなの簡単に修正できるだろ、ということをこっちはメールでも詳しく書いているわけだから。
というわけで、現在、ユニでは「GoodBiz」という、やはりファイルメーカーからの書き出しアプリを使ってます。
http://www.viva-mambo.co.jp/goodbiz/
こったのソフトは実は以前から使っていて、これもある意味で不満があったので、今回「Macの販売」に乗り換えてみようと思ったわけだったのだが、「Macの販売」に比べたら、ぜんぜんこちらの方が使える。(あくまで、ウチの業務について言えば、ということですよ)だいいち、取引先名が途中で切れるということがそもそもない(笑)。ようするにこの同じファイルメーカーソフトができてるのだから、向こうができないわけないだろう、というと、しつこいのでやめるが、いまとなってみると、この「GoodBiz」が手放せないくらい、使い勝手がよく感じている。これは本当の話、業種にあっているということだと思うのだが、ようするに、請求書の発行が「商品の販売」ではなく、「制作管理」となっているというところが、ウチのような小規模の制作事務所にぴったり合っているということなのだろう。というわけで、個人事務所の方々に、「GoodBiz」をおすすめいたします。
2008年01月19日 03:15 by unicahier Tweet
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