平野真『技術者のための起業マニュアル』（創風社）
通信第３号の「ひるますホットライン」で紹介した平野真氏の著書がついに刊行されました。技術者のための〜という表題から自分らとは無関係な本と思われる方が多いと思うが、実は「起業」ということには、自分の考えを仕事にするとはどういうことなのか？という生き方の基本みたいなものが集約されており、その意味では誰にとっても意味あるものとして読み替え可能なものとなっている。実際のビジネス立ち上げに使える知識やツールなどはもちろんだが、コーヒーブレイクとして収録されたエッセイも読みどころ。これは通信第３号で紹介した「企業と人材」に連載したエッセイがもとになっているということだが、よりシンプルかつ洒脱にまとまっていて、著者の才人ぶりを感じる。
今回、マニュアルという表題・内容になっているのは、実はこの４月から平野氏が高知工科大学大学院の教授として赴任されることから、そのテキストとしての意味合いがあるようだ。ヘッドラインでの紹介時点では一企業の研究所に勤務されていたので、いろいろと活動にも限界があったようだが、これからは教授というオーブンな立場でさまざまに活動・発言の幅が広がりそうで、期待される。またカバーと各章の扉も平野氏自身のイラストが使われており、これも楽しい（前回の通信で紹介したように、平野氏は現代アートの作家でもあるのだ…う〜ん、いったい何者なのか）。そのスタンスについてはあらためて通信第３号を参照下さい。
2005年04月25日 11:12 by unicahier | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
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